●永久歯先天欠如●

28本の永久歯のうち、1~数本が何らかの原因により作られず、欠損している「先天欠如」の子供が10人に1人いることが、日本小児歯科学会の初の全国調査で分かった。

 全部が生えそろわないと、歯並びやかみ合わせ、発育、審美など、さまざまな悪影響が出る可能性がある。担当した山崎要一鹿児島大教授(小児歯科学)は「かなり多い数だ。治療の多くは自費診療が必要な上、治療ができる専門の歯科医師の数も少なく、大きな問題だと考えている」と話している。

 2007年~08年に、先天欠如以外の理由で歯科を受診した12都道府県の7歳以上の子ども1万5544人を調査。先天欠如は1568人(10.1%)で見つかった。男子では9.1%、女子では11.0%だった。

 上顎だけに欠損がある子は2.5%、下顎だけは5.7%、両方は1.9%。下顎で、中央から左右に向かって5本目にある第2小臼歯がないケースが最多で、2本目の側切歯がない子どもも多かった。

 7歳の段階でエックス線写真でも永久歯の芽(歯胚)が確認されないと、約99%の確率で欠如するとされる。乳歯は普通に生えていることが多い。

 永久歯の先天欠如は原因不明のため、予防はできない。かみ合わせを正常にするため、歯並びを整えたり、インプラント(人工歯根)治療をしたりなど、かなり専門的な治療が必要になるという。

●まずは7歳前後にパノラマレントゲン写真で確認を●

永久歯の先天性欠如の有無を確認するための方法として、7歳前後にあごの骨全体を撮影できるパノラマレントゲン写真で確認しましょう。生え変わりが順調に進んでいるか、あごの骨の中に異常がないかなど、口の中全体の歯や骨の状態が分かり、お子さんの歯の生え変わりを予測・観察しながら歯を健康に保つのに役に立ちます。